この記事のポイントは以下の通りです。
- 勉強計画には、「受験に現実味が出てくる」「一貫した勉強ができる」「精神的にラクになる」という3つのメリットがある。
- メリットを受け取るためには、勉強計画に工夫が必要。
ブログをご覧いただきありがとうございます! Gn. です。
Gn.
- 20歳(大学2年生)【2023年現在】
- 都立中高一貫校出身
- 東京大学(理科一類)に現役で合格
- これをほぼ独学で達成
今回は「勉強計画のメリット」について考えていきます。
おそらくですが、ネットで「勉強計画 メリット」と検索してこの記事を見つけて下さった方もいるのかなと思います。
ありがとうございます。
多くの記事で、勉強計画を立てるメリットは紹介されていますし、それらは正しいと私も思っています。今回の記事の一部は、多分そういった他の記事と似た感じになるだろうなと予想します。
でも、、、
勉強計画のメリットについて考える上で、大切なことは他の部分にあります。
本当に、そのメリットを享受できるのか?
という視点が、抜け落ちていてはだめなのです。
確かに、勉強計画には良いところがたくさんある。でも、それを「自分のもの」にできるのかは別の話です。
少し過剰な例ですが、まるで、
「お笑い芸人になるとお金がたくさん稼げる!
みんな、お笑い芸人になろう!!」
みたいなことを言っているようなものです。
お金をたくさん稼ぐために、ただお笑い芸人になりさえすれば良いのか?
違いますよね。お笑い芸人になってお金を稼ぐには、そりゃあ有名にならなければいけません。
勉強計画にも同じことが言えます。
勉強計画のメリットを得るためには、絶対に工夫が必要。
ということです。
長くなってしまいましたが、この記事では「勉強計画のメリットを得るための工夫」をメインに据えていこうと思います!
勉強計画のメリットとは?
とはいえ、まずは勉強計画のメリットが何なのかを説明していきます。
メリットとして、以下のようなものが挙げられます。
- 受験というものに現実味が出てくる
- 一貫した勉強ができる
- 精神的にラクになる
1つずつ見ていきましょう!
受験というものに現実味が出てくる
学校での定期テストと、受験との決定的な違いは何でしょうか。それは「準備期間の長さ」です。
受験勉強は、通常数か月単位で取り組むものですよね。数年かけて準備をする人もいるでしょう。準備期間が長いと、以下のようなマインドになりがちです。
受験まであと半年??
うん。まだまだ時間あるね。
「半年」という期間は、人間がリアリティを保って想像するには長すぎます。ボンヤリと、「それなりに長い時間」という意識しか持つことができません。現実味を持てないのです。
この状態のまま、受験期が近づいてくるとどうなるか、想像してみて下さい。「直前になれば、危機感が自然と出てくるだろう」と考える人もいるでしょう。でも、これは必ずしも正しくありません。
受験まであと3か月??
まだまだ大丈夫。
そう。「受験はまだ先」というぼんやりした感覚が抜けずに、それが当然のものになってしまうのです。
そして、人間が具体的に想像できるような長さの残り時間になると突然、
受験まであと1か月。
……ヤバくね?
となります。こんなタイミングでスイッチが入っても遅い。間に合わなくなってしまいます。
早いタイミングで危機感を持てるかが勝負を決する。
ということですね。
そして、早めに危機感を持つきっかけとなるのが、「勉強計画」ということです。勉強計画を立てて、適切な危機感・焦燥感を持ち、モチベーションを上げて勉強することが大切です。
というのも、私は大体2年間くらい受験勉強をしていたんですけど(コロナのせい)、受験を3~4か月後に控えた秋ごろに突然スイッチが切れて、本当に1か月くらい勉強が手につかなかったんです。
長い間受験を目指して勉強していると、受験本番の日はどこか遠くのものだと思ってしまうんですよね。そしてそこから抜け出せない。頭ではやらなければいけないと分かっていながら、どうしてもできない、みたいな。なかなかしんどいものがあります。
そして、そこから抜け出すきっかけとなったのが、「一度勉強計画を立て直して、頭の中を整理すること」でした。
具体的なテクニックについては他の記事で書いていきますが、勉強計画の性質の中で、以下のものが大切になってきます。
- 勉強計画は、「未来」と「今」をつなぐものであること。
- それにより、「未来=受験本番」を意識せざるを得ないこと。
- 「今=現在の自分の立ち位置」も、理解せざるを得ないこと。
- 勉強計画は「未来」から「今」に遡って考えていくものなので、「理想の自分」と「現状の自分」の差がはっきり見えてしまうこと。
勉強計画は、時に残酷です。
ですが、その残酷さゆえに、「頑張ろう」と心から思えるようになるのです。
一貫した勉強ができる
物事には順番があります。受験勉強なんかは特にそうです。
ある程度のセオリーというものがあります。まずは、基本的な部分を勉強して、その後学んだことの応用方法を勉強して、その結果、試験問題が解ける。といった感じで。
塾などでは、この「勉強の進め方」は研究し尽くされているはずです。講師・教師が最も効果的だと思う順番で生徒が勉強できるようにカリキュラムが組まれているのだと思います。
では、塾などに行かずに勉強している人はどうすればよいのでしょうか。そこまでいかなくても、塾で授業を受けていない教科の勉強はどうすればよいのでしょうか。答えは一つ。自分で考えるしかありません。
自分で勉強の進め方を考えるのは面倒です。でも、それを軽視すると、勉強は行き当たりばったりになり、効率が良くありません。
それに、「何をどういう順番で勉強していくのか」という全体像が⾒えないまま勉強を続けるのはつらい。
まるで、何km 走るか分からない状態で持久走をさせられているような感じです。
伝わるかな……
順序立てて、「次に○○があるから、今は△△を勉強しているんだ」という目的意識を持って勉強することが大切になります。
これが勉強計画を立てる意義の二つ目です。適切に勉強計画を立てることで、一貫性があり効率的な勉強ができるようになっていきます。これは、大幅な時間と労力の短縮につながります。
とはいえ、これはきれいごとです。「勉強の進め方を意識すべき」と書きましたが、そもそもこの「勉強の進め方」が分からないから、行き当たりばったりの勉強をせざるを得ないのではないでしょうか。
当然、ネットでも、このブログでも、どのように勉強を進めていくかの情報提供はされているし、していくつもりです。
ただし、これらは一般的な情報なので、個人個人の状況にマッチしていないという欠点があります。
そこでpropellerは、それぞれの受験生に対して勉強計画を提供したり、アドバイスしたりするサービスを行っております。参考まで……。
宣伝しちゃってごめんなさい。
これです☆
厚かましすぎる……
冗談はこれくらいにして…
大事なことを再びまとめると、以下の通りです。
- 塾などが管理していない部分の勉強は、自分で「進め方」を考える必要がある。
- 自分で「進め方」を考えることで、順序立てて、「次に何をやるから、今は○○を勉強しているんだ」という目的意識を持って勉強することができる。
- 効率も上がるので、同じ勉強をするのに必要な時間と労力を大幅に削減できる。
精神的にラクになる
コロナ禍ということもあり、長い間一人で勉強してきた私にとって、一番の問題だったのは精神的な部分でした。
上でも説明した通り、急にやる気がゼロになったり、不安で数日眠れなかったり、結果的に昼夜逆転して睡眠をコントールできなかったり…。今考えれば大したことがなくても、当時はナーバスだったので、これらがとても高い壁であると感じていました。
当然、これらには色々な解決策があります。家族や親しい友達に相談してみるのもいいし、塾や学校の先生なら具体的なアドバイスをくれるかもしれない。
そして、その解決策の一つとして「見通しを良くすること」を加えてみてほしいのです。
というのも、これらの「不安」とか「モチベーション」の問題は、「受験勉強の先が読めないこと」が大きな原因になっていると考えられるからです。
勉強しても、なかなか結果が付いてこないことは誰にだってあります。すると、気持ちは揺らいでしまう。「この勉強法でいいのか?」「こんなペースで間に合うのか?」と考えてしまう。
そんなとき、きちんと練った勉強計画が、あなたの支えになるかもしれません。
短期的には結果が⾒られなくても、この勉強法でひとまずは頑張ってみるんだ、とか、この計画のもとで勉強すれば確実に間に合う、とか思えるような勉強計画をあらかじめ持っておくことが、結果的には効率化につながるのです。
それに加えて、「自分は計画のもとで勉強ができている。物事をコントロールできている」という実感は、精神状態すら向上させていきます。地に足のついた勉強ができる、と言うこともできるかもしれません。
- 受験勉強に関するメンタルの問題の多くは、「先が見えないこと」が原因。
- 「計画のもとで勉強ができている」という気持ちを持てると、精神的に安定する。
まとめ
さて、今回は「勉強計画を立てるメリット」について説明してきました。
メリットとして以下の3つがあるよね、という話でした。
- 受験というものに現実味が出てくる
- 一貫した勉強ができる
- 精神的にラクになる
ただし、冒頭でも述べた通り、大切なのは
どうすればこれらのメリットを享受できるか?
という部分。まだ、話は本題に入っていないわけです。
これについては、次の記事で詳しく説明していきます。ぜひご覧ください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント